詩仙堂は、修学院・宝ヶ池周辺の観光名所として知られます。
詩仙堂は石川丈山(じょうざん)が1641年に造営しました。
石川丈山は徳川家康の元家臣。
漢詩人でもあり、作庭の名人としても有名です。
詩仙堂の前までたどり着きました。
叡山電鉄叡山線の修学院駅で降りて、一路修学院離宮へ・・・
そこから曼殊院門跡、圓光寺、詩仙堂と歩いて参りました。
石川丈山は、この詩仙堂に90歳まで隠棲していたそうです。
ひっそりとした山奥に佇むお堂。
さぞ、居心地も良かったのではないでしょうか。
詩仙堂の名前の由来ですが、狩野探幽・尚信筆の中国詩家36人の肖像画”中国三十六詩仙像”を掲げた「詩仙の間」があることにちなみます。
門をくぐってすぐに階段が続きます。
左手には竹林が・・・まるで嵯峨野の竹林を彷彿とさせます。
詩仙堂は花の名所でもあります。
サツキ、藤、ツツジ、紅葉など四季折々に楽しむことができます。
日本庭園によく”鹿おどし”がありますよね。
鹿おどしは石川丈山が最初に考案したものらしいですよ。
鹿おどしは元々農具でした。
田畑を荒らすイノシシや雀をおどすために考案されました。
農具であった鹿おどしを、庭園に採り入れた”最初の庭”が詩仙堂の中にあります。
江戸時代の作庭の名人だった石川丈山。
日常の喧騒から解き放たれた空間を作り出す鹿おどし・・・。
今となっては、庭に鹿おどしがあるのは当たり前の光景ですが、歴史的に見て詩仙堂の鹿おどしが日本初だったわけですね。
詩仙堂の拝観時間は午前9時から午後5時。
拝観料は500円です。
詩仙堂へのアクセス方法としてはバスをおすすめ致します。
市バス停一乗寺下り松町から徒歩10分。
年中無休ですが、5月23日の丈山忌は拝観不可となっています。