山城国一之宮である上賀茂神社のご案内。
下鴨神社から賀茂川沿いを北へ北へと歩きます。
上賀茂神社の参道をひたすら歩いて行くと、世界遺産にも指定されている上賀茂神社へと辿り着きます。
上賀茂神社の正式名称は、賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)といいます。
雷ということですから、雷神が祀られているんですね。
大和国一之宮である大神神社のご神体は三輪山ですが、三輪山も雷と深い関係にあります。
最古の神社と雷の関係は興味深いですね。
上賀茂神社の立砂。
御祭神の賀茂別雷神が最初に降臨したと伝えられる神山(神体山)を表しているといいます。
確かに山の形をしています。
一対の円錐形の盛砂・・・。
実に厳かで整然としています。
日常生活の中で、鬼門に砂をまいて清めることがありますよね。
あの清めの砂のルーツが、ここ上賀茂神社の立砂にあったんです。
立砂は細殿(拝殿)の前にあります。
細殿は重要文化財に指定されています。
天皇行幸の際の到着殿。実に美しいです。
上賀茂神社といえば、この二葉葵。
毎年5月15日に執り行われる葵祭のシンボルでもありますよね。
葵祭は京都の三大祭の一つに数えらえます。
上賀茂神社は伊勢神宮と同様に、歴代の皇女たちが斎宮として神に仕えてきた歴史があります。
平安遷都の後、王城鎮護の神として下鴨神社と共に伊勢神宮に次ぐ崇敬を受けた歴史がうかがえます。
上賀茂神社の参道で撮影。
出雲の名前が町名に付けられていました。
参道脇の民家の表札に目をやると、伊勢川さん、柏さんといった神様に関係の深い苗字が並びます。
境内に「岩上」と書かれた表札を見つけました。
葵祭の際に、宮司が岩の上で返祝詞を申される神聖な場所のようです。
パワースポットのような霊力を感じました。
神様が降りて来られる憑代(よりしろ)としての大きな岩。
奈良の大神神社の磐座信仰が連想されます。
原始宗教の最もシンプルな形を、ここ上賀茂神社でも発見したような気がいたします。
賀茂別雷神社。
神社の背後に佇む神山に守られた、実に趣深いおすすめの神社です。
上賀茂神社の拝観時間は午前9時~午後4時30分。
拝観料は基本的に無料です。
本殿と権殿の拝観には500円の料金が必要となります。
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