廬山寺の正式名称が刻まれていますね。
廬山天台講寺。
廬山寺の山門をくぐると、真正面に大師堂が見えてきます。
廬山寺は平安時代中期に、元三大師(慈恵大師)・良源が創建したお寺。現在のお寺は上京区寺町通に位置していますが、元は違った場所に建てられていました。寺町通のお寺にはよくあることですが、廬山寺もご多分にもれず、秀吉の都市改造政策によって今の場所に移築されています。
廬山寺の寺紋でしょうか。
あまり見慣れない紋所ですね。
廬山寺は紫式部の邸宅跡として知られます。
後世に語り継がれる「源氏物語」の一部は、ここ廬山寺に於いて執筆されています。文学に通じた方なら、一度は訪れておきたい場所ではないでしょうか。
境内には紫式部の歌碑がありました。
”めぐりあいてみしや それともわかぬまに くもがくれにし 夜半の月影”
紫式部の歌碑が案内されています。
紫式部や源氏物語にまつわる名所で思い出すのが、宇治の平等院鳳凰堂近くにある源氏物語ミュージアム。さすがに京都は奥が深いですね、ここ京都御苑の間近にも紫式部の足跡を偲ぶことができます。
大師堂向かって左側の外陣に、おなじみの「びんずる尊者」が座っていました。
全国各地のお寺で目にするびんずる尊者ですが、赤ら顔でどこか愛嬌を感じさせますよね。
通り沿いに面する廬山寺山門。
梨木神社一の鳥居のすぐ傍に見えてきます。京都御所の駐車場も近くにあり、人や車の往来の激しい場所に佇みます。本堂には紫式部関連の史料が展示されており、源氏の庭と呼ばれる美しい庭も備えます。
手水処。
苔庭に桔梗の紫が映える「源氏の庭」は、数多くの観光客を魅了してやみません。
廬山寺へのアクセスは、市バス府立医大病院前下車 徒歩3分となっています。