国の史跡・名勝に指定されている高台寺庭園。
小堀遠州の代表作でもあります。
手前が観月するために設けられた観月台、向こう側が開山堂になります。
開山堂の天井に描かれた龍。
ラッキーなことに、開山堂龍図の特別公開期間中に参詣することができました。
狩野山楽の作で、伏見城の遺構から移されたものだそうです。
高台寺境内では、行く先々に観光ガイドの方が待機しておられ、様々な寺宝の案内を聞くことができます。
開山堂と霊屋を結ぶ臥龍廊(がりょうろう)。
龍の背に似ていることに由来する名前です。
廊下の屋根瓦が龍のウロコに見えてきますよね。
開山堂龍図に描かれた龍の指は4本あります。中国の龍は指が5本、朝鮮半島では4本、日本では3本が一般的のようです。
龍は水の神様ですよね。
奈良の室生寺も龍神信仰をその発端としています。
貴重な雨を降らせる龍は、お寺を火災から守ってくれる・・・そんな理由で、寺院には龍が守り神として存在します。
霊屋(おたまや)。
秀吉と北政所を祀っています。
秀吉とねねの木像が安置されており、厨子や須弥壇には見事な高台寺蒔絵が施されています。
向かって左側に鎮座する北政所ねねの木像の下には、土葬されたねねが葬られているそうです。
傘亭。
利休の意匠による茶室で、重文に指定されています。
竹が放射状に組まれ、唐傘を開けたように見えることからその名があります。
こちらは時雨亭。
傘亭と土間廊下でつながっています。
高台寺境内の開山堂、観月台、霊屋、傘亭、時雨亭は創建当時の建物として、いずれも重要文化財に指定されています。
桜と紅葉の季節には夜間拝観が行われ、境内全域がライトアップされます。幻想的なムードに包まれる高台寺も見ものですね。
高台寺の拝観料は600円。
拝観時間は9時~17時となっています。
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