南禅寺近くの無鄰菴をご案内致します。
無鄰菴は明治時代の政治家、山県有朋の別荘として知られます。
読み方は無鄰菴(むりんあん)と読みます。
無鄰菴の名前の由来は、山県有朋が長州(山口県)に建てた草庵が隣家のない閑静な場所にあったことにちなみます。
無鄰菴の玄関口。
拝観料は400円で、小学生未満は無料です。
開園時間は午前9時から午後5時まで(入園は午後4時30分まで)となっています。
国の名勝に指定されている庭園。
山県有朋自らの設計・監督により、造園家の小川治兵衛(7代目)が作庭したものです。
緩やかな傾斜地に東山を借景にした美しい庭園です。
琵琶湖疎水の水を取り入れ、三段の滝、池、芝生を配した池泉回遊式庭園となっています。
無鄰菴の中へ入ると、庭園が左側、洋館と茶室が右側に配置されています。
無鄰菴会議の部屋が往時のままに残る洋館。
レンガ造りの2階建て~ ノスタルジックな雰囲気漂う建物ですね。
洋館の入口。
日本の蔵を思わせるような扉が出迎えてくれます。
重厚な雰囲気漂う洋館の1階に山県有朋の肖像写真がありました。
山県有朋愛用の品々も展示されていました。
写真の愛用品はどうやら硯のようですね。
洋館は2階へと続きます。
無鄰菴で最も見ておきたい空間が近づいて参ります。
こちらが無鄰菴会議の行われた場所です。
フラッシュ撮影が禁止されていますので、修正を施しても暗い写真にしかなりませんが、いずれにしても歴史的舞台となった貴重な空間です。
壁面には、江戸時代初期の狩野派による金碧花鳥図障壁画が描かれています。
明治36年(1903)4月21日、元老・山県有朋、政友会総裁・伊藤博文、総理大臣・桂太郎、外務大臣・小村寿太郎の4人によって、日露開戦直前の我が国外交方針を決める「無鄰菴会議」が開かれました。
椅子やテーブルなどの家具が当時の趣を伝えています。
無鄰菴の茶室。
山県有朋は、この別荘の庭園をこよなく愛していたと伝えられます。
公人としての多忙な生活の合間を縫って、夫人同伴でしばしば訪れていたそうです。
無鄰菴へのアクセスは、地下鉄東西線蹴上駅から徒歩7分、市バス神宮道バス停から徒歩10分、京都会館美術館前バス停から徒歩9分となっています。
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