清水寺創建の前から、この辺りには泰産寺(たいさんじ)というお寺がありました。
子安信仰で知られ、お産を安寧にする寺として人気を博していたそうです。泰産寺は、現在の清水寺の入口付近にあったと伝えられます。
ご存知、清水寺の舞台。
清水寺の奥の方に行けば、現在も子安塔が建っています。
安産祈願のお寺(泰産寺)へ通じる産寧坂。
サンネイザカ、サンネイザカと口頭で伝承される内に、いつの間にか”サンネンザカ”に変化し、三年坂の漢字が当てられるようになったのではないかと云われます。
朱色の楼門が生える八坂神社。
三年坂は元々、祇園さん(八坂神社)に参拝した後、清水さんにお参りするために出来た道筋です。
八坂神社と清水寺の勢力争いから、「そっちへ行くと、産寧坂で転んで三年以内に死んでしまうぞ」と、どちらからともなく脅したというお話が伝わっていますが、真偽のほどは確かではありません。
京の坂道。
石畳の三年坂の両側には、小粋なレストランや雑貨屋さんが建ち並びます。
重要伝統的建造物群保存地区にも指定されていて、観光客にも大変人気の高いエリアです。
産寧坂から三年坂へ・・・時代の流れと共に伝承される京都の歴史が感じられます。