建仁寺の絵馬には、風神雷神図屏風の風神が描かれています。
建仁寺のシンボルと言ってもいいかもしれませんね。
風神雷神図屏風は俵屋宗達の傑作であり、国宝にも指定されています。
なぜ風神が絵馬に採用されて、もう片方の雷神は描かれていないのか?
素朴な疑問は残りますが、とにかく建仁寺の絵馬には風神が描かれています。
風神雷神図屏風。
二曲一双の構図です。
風神と雷神の間には空間があり、絶妙な間取りを感じさせます。
向かって右側に風神、左側に雷神が陣取ります。
神社の狛犬が阿吽の呼吸で左右に陣取っている姿を思わせます。
建仁寺には見ごたえのある襖絵も多数収められています。
写真の襖絵は、橋本関雪画伯の「伯楽」。
優美な銅板葺の屋根が印象的な禅宗方丈建築。
「大雄苑(だいおうえん)」と称される枯山水の前庭には、白砂、緑苔、巨岩が配されています。
禅宗のお寺でよく見かける火灯窓。
建仁寺は臨済宗建仁寺派の大本山であり、京都最古の禅寺です。
風神雷神図屏風には落款も印章も残されていませんが、俵屋宗達の真作として語り継がれています。
仏像の宝庫として知られる三十三間堂を拝観すれば、千手観音様の他にも風神像や雷神像を拝ませて頂くことができます。仏像ファンの方にはおすすめですね。
建仁寺の住所は、京都市東山区大和大路四条下る小松町。
拝観時間は午前10時~午後4時(午後4時30分閉門)。
建仁寺へのアクセスは、京阪祇園四条駅より徒歩7分、阪急河原町駅より徒歩10分となっています。