建仁寺の本坊を拝観中、六葉の意匠をあちこちで見かけました。
猪目(いのめ)にくり抜かれた穴、菊座から樽の口が突き出た独特のデザインで観光客を魅了します。
六葉(ろくよう)の意匠。
寺社建築では屋根の妻飾りである懸魚の中に、よくこの六葉のデザインが見られます。
それにしても、なぜハート型の穴なのでしょうか(笑)
現代人の私たちから見れば、バレンタインデー・恋愛・ラブラブを連想させる形状ですが、昔の人にとっては違ったニュアンスが含まれていたのでしょうか。
建仁寺の潮音庭(ちょうおんてい)。
本坊中庭にある禅庭です。
庭の中央に三尊石、その東には坐禅石、廻りに紅葉を配した枯淡な禅庭。誠に恐れ入ります・・・日本文化の詫び寂びを感じ入りますね。
童子の描かれた襖絵。
襖の中から飛び出してきそうなほど生き生きと描かれています。
建仁寺本坊の猪目懸魚(いのめげぎょ)。
懸魚の上の方に六葉が見えます。
六葉の意匠は見れば見るほど、一つの形として完成されているような気が致します。
実に優れたデザインですよね。
建仁寺の象徴である風神雷神図屏風が、拝観窓口で販売されていました。
京都の国宝、ここにあり。
なぜ六角形の形状がデザインとして選ばれたのでしょうか?
建仁寺を拝観していると、実に様々な図形に出会います(笑)
潮音庭の手前には〇△口乃庭が広がっています。
こちらは梅鉢懸魚。
五角形のデザインですね。
梅鉢懸魚に目を凝らしてみると、ちゃんと上の方には六葉の意匠が施されているのが分かります。
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