京都の縁切り神社といえば、東大路通に面する安井金比羅宮を思い出す人も多いのではないでしょうか。
安井金比羅宮の縁切り縁結び碑。
中央に裂け目の入った大きな石です。
お札に願い事を書いて石に貼ります。縁切り祈願は「断の御札」、良縁祈願は「叶の御札」に記します。悪縁を切りたい人は石の表から、良縁を結びたい人は裏からくぐるとご利益が得られると言われています。
金比羅絵馬館の絵馬。
安井の金比羅さんにお参りしたら、縁切り祈願の他にも絵馬を鑑賞する楽しみがあります。ご存知のように絵馬は神馬に由来します。日本独特の信仰絵画である絵馬を保存・展示するため、古い絵馬堂の建築美をなるべく損なうことなく改築して、昭和51年に開館したのが、ここ安井金比羅宮の金比羅絵馬館です。日本初の絵馬ギャラリーとして人気を集めています。
安井金比羅宮への入口に「絵馬の道」と刻まれた石碑が建っていました。
当ブログでは、京都の絵馬に関する情報もご案内しておりますが、ややもすると忘れられがちな文化財である絵馬。絵馬にスポットライトを当てた金比羅絵馬館は、日本固有の絵馬美術を見直すきっかけになるのではないでしょうか。
安井金比羅宮の本殿。
主祭神に崇徳天皇が名を連ねています。
安井金比羅宮から少し北側に崇徳天皇御廟が佇みます。
崇徳天皇との結び付きを感じますね。
それにしてもインパクトがあります(^-^)
主祭神の崇徳天皇が、讃岐の金刀比羅宮に於いていっさいの欲を断ち切って参籠されたことから、断ち物の祈願所として信仰されることになったそうです。
縁切り神社の由来は、崇徳天皇のお籠りに端を発するんですね。
本殿前の賽銭箱。
社紋のようなものが見えます。
崇徳天皇は愛する女性との別れも経験しています。
戦によって、心ならずも寵妃烏丸殿と別れることになった崇徳天皇・・・男女の縁を絶ち切る様々な悪縁を取り払って下さるパワーの秘密を垣間見るような気がいたします。
縁切り神社のご利益は、何も男女の縁に限らず、病気、酒、煙草、賭事等々全ての悪縁に通じています。悪縁を切って良縁を結ぶ。新たな人生を展開していく上で、安井金比羅宮はおすすめの神社です。
良縁に結ばれたご夫婦やカップルがお参りしても、再び縁が切れることはありませんのでご安心を(笑)
縁切り名所としては、東京の板橋にある縁切榎が大変有名ですが、こちら安井金比羅宮の縁切り縁結び碑も、西日本を代表する縁切りスポットとしておすすめ致します。