東山エリアを散策していると、円山公園の南の外れに料亭「菊乃井」の看板が。
テレビ番組に多数出演なさっているご主人の村田吉弘さんは有名です。
菊乃井の看板。
私は趣味も兼ねて様々な料理書を読みます。
日本料理を分かりやすく解説して下さる村田吉弘さんは尊敬する人物の一人です。
京料理といえば、やはり菊乃井の村田吉弘さんがまず頭に浮かびます。
村田さんは料亭「菊乃井」の3代目主人です。
立命館大学をご卒業なさっていると聞いたことがあります。
生粋の京都っ子といったところでしょうか。
大学ご卒業後は、ヨーロッパを回りながらフランス料理の修行も体験なさっています。和の世界にとどまらない料理人はたくさんいますが、村田さんも当時から広い視野を持っておられたんですね。
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「京料理の福袋」はエッセイ風に書かれた料理本です。
一読してみて、是非料理初心者の方にもおすすめしたい一冊だなと思っています。
料亭「菊乃井」の門構え。
村田吉弘さんの著書「京料理の福袋」では、水、火、塩、だし、道具などの料理の基本が実に分かりやすく解説されています。
京野菜を代表する京人参のページでは、”食べたときに鼻の奥でお化粧の匂いがします”と記されているではありませんか(笑)
なるほど! 言い得て妙だなと思います。
京人参のあの独特な匂いを見事に表現しています。
菊乃井さんの調理場が垣間見えました(笑)
その他にも、”椎茸は気温が18度ぐらいになると出てきます”とか・・・
生活感にあふれた随筆調ならではの筆の運びが感じられます。
京料理の福袋、料理の世界への入口に是非オススメしたい本ですね。
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