女性の一人旅は、今やもう当たり前の時代になって参りました。
おひとりさまマーケットは確実に存在します。
京都駅ビル構内。
歴史を紐解けば、旅は元来危険を伴うものでした。道中の危険を承知で旅立つのが旅の原点にはあったのです。馬の鼻を進行方向に向けて、旅の安全を願う「鼻向け」はいつしか餞(はなむけ)という言葉を生むようになりました。
そんな昔のことはいざ知らず、旅行の概念もすっかり様変わりしています。
2005年度には、4人に1人の30代女性が未婚であると発表されています。女性の一人旅が想像出来なかった時代からすれば、現代女性の旅行好きが羨ましく映っているのではないでしょうか。
京都駅ビルから見える京都タワー。
既婚女性よりも明らかに可処分所得の多い未婚女性。
消費トレンドの中心にいるこの世代はいつも元気です。
鉄道旅行を中心に、男性の一人旅ももちろん見受けられます。しかしやはり、京都の街ナカを歩いていて気付かされるのが、女性のひとり旅です。
新選組ゆかりの壬生寺。
幕末の志士たちも若い女性の間で人気のようです。
婚活に疲れた女性が、女性同士で楽しめる女子会ブームを巻き起こしたのは記憶に新しいところです。旅行業界においてもカップル需要は減少傾向にあると言われますが、お一人様マーケットをはじめ、友達マーケット、父娘マーケット、母娘マーケットは拡大のきざしを見せています。