京阪四条駅を出た所で見つけた YOKOSO! JAPAN KYOTO の看板。
京都観光といえば、外国人観光客の姿がよく見受けられますよね。
観光立国を目指す政府のビジットジャパンキャンペーンの成果も少しずつではありますが、現れてきているのではないでしょうか。
人やモノが国境を越えて行き来するのは良いことです。
しかし、そこには諸刃の剣というか・・・様々な問題が引き起こされるのも事実です。
チャイナフリーという言葉に代表されるような不穏な動きも出て参りました。
海外から来られる旅行客との接触においても、より慎重な姿勢が求められるのは致し方のないところなのでしょうか。
宿泊者名簿の記載事項が改正されることになりました。
従来の宿泊者名簿では、宿泊者の住所・氏名・職業・年齢・性別・客室の名称または番号・到着年月日・出発年月日だけでOKでした。
さらに、その上に追加事項が上乗せされています。
平成17年4月1日から、国籍及び旅券番号が必要になっています。
国内に住所を有しない外国人の方のみが、この場合の対象になります。
旅券のコピーを保存することによって、宿泊者名簿への記載が省略可能になります。
それともう一つ、前宿泊地と行先地の記載が求められます。
これは外国人旅行者のみならず、全ての宿泊者がその対象となります。
どこから来てどこへ行くのか、その辺りをトレースされるわけです。
なんだか、せせこましい世の中になったようで嫌な感じもしますが、これが今の現状です。
SARS問題が大きな引き金になっているのは間違いありません。
感染経路を調査するに当たって、宿泊者名簿の重要性は再認識されています。
テロの脅威もそれに拍車を掛けています。
テロの未然防止は各国の最重要課題にもなっていますからね。
これらの一連の動きの中で、宿泊施設側は外国人旅行者に対してパスポートの提示を求めなければならなくなりました。
旅券の写しを宿泊者名簿と共に保存しておかなくてはなりません。
旅館業法施行規則も既に改正されています。
世界中の人たちが京都を訪れます。
病原菌やテロの不安から解き放たれて、笑顔で京都観光を楽しめるように、私たちも協力を惜しまずにこの問題に取り組んでいきたいですね。