清水寺に通じる坂のひとつに、茶わん坂があります。
五条坂の途中から右手に折れ、清水寺の真下へ出る茶わん坂に入ります。
ちょっと急な坂道で、伝統的な清水焼のお店が幾つか見られました。
茶わん坂の名前からして、清水焼に関係していることが何となく分かりますよね。
京阪五条駅を降りて、五条坂を登って行く途中にも、左側に陶器屋さんが軒を連ねていました。
茶わん坂の途中で見つけた舞妓体験のお店。
舞妓さんの格好をして京都観光を楽しむのも、京都ならではの醍醐味ではないでしょうか。
まさに夢を叶えてくれる夢工房ですよね。
茶わん坂は今から30年ほど前に作られた、わりと新しい坂道なんです。
茶わん坂の命名者は、清水焼の人間国宝に認定された近藤悠三氏。茶わん坂の東寄りに「近藤悠三記念館」がありますので、立ち寄ってみるといいですね。
レンタル着物のお店もありました。
舞妓体験まではちょっと・・・という人にはオススメですね。
茶わん坂の由来と書かれた看板を見つけました。
清水焼は京焼の一種です。
京焼には清水焼の他にも、粟田口あたりで焼いていた粟田焼があったそうですが、今ではすっかり姿を消してしまっています。
京焼のルーツを辿ると、粟田口で焼かれたものに端を発するようです。
京焼の完成者として、野々村仁清の名前はよく知られています。
朱色が映える清水寺の仁王門。
門前では、外国人観光客や修学旅行生など、実に多くの観光客が記念写真を撮っておられました。
江戸時代半ば以降になると、製陶の場所は粟田口から五条坂に移っていきました。清水焼の誕生というわけですね。
茶わん坂の名前の由来には、京焼の歴史が静かに流れています。
◇三年坂の由来 清水寺へ通じる坂道を謎解き!