歌舞伎の舞台で知られる京都四條南座。
京阪祇園四条駅を出るとすぐ目の前に南座が姿を見せます。
南座の正面玄関上に多数の絵看板が掲げられています。
蔵王堂と書かれていますね。
歌舞伎の演目の名場面でしょうか。
鳥居前。
ぼんやりと眺めているだけでも、おぼろげな筋書きが浮かんできそうな気が致します。
表玄関前から建物を仰ぎ見ます。
京都南座の建物は神社仏閣ではありませんが、懸魚らしき意匠が見られますね。
南座の懸魚。
懸魚(げぎょ)とは妻飾りの一種で、元々は魚の尾っぽがデザインされていました。
木造建築における火難防止の願いが込められています。
魚を懸ける → 水を掛ける → 火除け という連想が働きますよね。
懸魚にも様々な意匠がありますが、南座の懸魚はハート型にくり抜かれた穴が特徴の猪目懸魚(いのめげぎょ)ですね。
南座の看板に目を移します。
大物浦。
川連法眼館。
木の実 小金吾討死。
すし屋。
おそらく定期的に掛け替えられているであろう南座の看板たち・・・。
しばし、京都の中心街に降り立った安堵感と共に見入ってしまいました(笑)