都の南方に鎮まり、国家を守護する社として有名な城南宮。
近鉄竹田駅から南西へ徒歩15分ほどの場所に城南宮は佇みます。
拝殿越しに本殿が見えます。
城南宮がある場所は、平安時代末に壮大な鳥羽離宮が造営され、華麗な王朝文化が花開いた地として知られます。
竹田駅から城南宮へ徒歩でアクセスする途中、安楽寿院の隣りに鳥羽離宮跡の案内図がありました。
一寸法師がお椀の舟に乗って都を目指し、辿り着いた所が鳥羽の港だったという言い伝えがありますが、なるほど、この辺り一帯の昔の様子が手に取るように分かります。
城南宮本殿と一寸法師。
記念撮影用にでしょうか、狛犬よりも手前に一寸法師が陣取ります。
城南宮の絵馬にも一寸法師が描かれています。
「鳥羽の津」と書かれていますね。
城南宮といえば、曲水の宴が有名です。
年に2回、春と秋に催される伝統行事です。王朝の雅を伝える艶やかなイベントには、毎年多くの観光客が詰め掛けます。
方除の大社。
人生の節目に際し、方除け祈願に訪れる参拝客が後を絶ちません。
城南宮の鳥居に神紋が見えますね。
日月星を象徴する三光の御神紋です。
拝殿の向こう側に見えるのは、寝殿造の神楽殿。
お正月を控えてでしょうか、その横で何やら工事が行われています。
本殿の六葉の意匠。
菊座に樽の口がはっきりと見て取れます。
都の造営に当たっては、各方位に守り神が当てられると云われます。特に鬼門方向に当たる北東には、江戸時代で言えば上野寛永寺が、平安遷都の際には比叡山延暦寺がその重要な任務を果たしました。
南方から平安の都を守る城南宮。
城南宮の住所は、京都市伏見区中島鳥羽離宮町7となっています。