東福寺の名前は、奈良の東大寺と興福寺に由来しています。
東大寺の「東」、興福寺の「福」の二文字から東福寺と命名されているのです。
東福寺三門。
広大な伽藍を誇る東福寺ですが、奈良の東大寺と興福寺にあやかろうと造営されていた史実には興味深いものを感じます。
東福寺の創建は鎌倉時代初期。
九条道家が九条家の菩提寺として創建しています。当時、奈良における最大の寺院であった東大寺と、奈良で最も盛大な伽藍を極めた興福寺になぞろうと祈願し造営されています。
通天橋の下に佇むお堂。
東大寺といえば大仏、興福寺といえば阿修羅像が頭に浮かびます。どちらも奈良を代表する寺院でありますが、京都の東福寺にまで影響を及ぼしていたとは意外ですね(笑)
秋には紅葉の名所として全国から多くの観光客が押し寄せる東福寺。JR線で奈良にも通じている東福寺ですから、時間に余裕のある方は是非、東大寺や興福寺へもアクセスしてみられてはいかがでしょうか?
比較的奈良に近い洛南エリアに位置する東福寺。
名前の由来を知るとこれまで以上に、古都奈良~京都への思い入れが強くなるのを感じます。