京都最古の禅寺として知られる建仁寺。
境内に施された建仁寺の意匠に着目してみました。
建仁寺方丈から法堂へ続く回廊に見られる蛙股。
見事な装飾が施された蛙股ですね。花や魚と思しきデザインも見て取れます。
重要文化財の方丈の前に広がる大雄苑(だいおうえん)と称される枯山水庭園を眺めながら、双龍図の天井絵で知られる法堂へと向かいます。
廊下の花頭窓から大雄苑を望みます。
白砂に緑苔と巨岩を配した庭には、大らかな味わいがあります。
外側から見ると、こんな感じですね。
火炎状の花頭窓は、「火灯窓」と表記されることもあります。木造建築物を火災から守るためのおまじないの意味も込められています。
スリッパを履いて双龍図の描かれた法堂へと向かいます。
法堂は「はっとう」と発音するようですね。
法堂の天井に描かれた双龍図。
2002年に創建800年を記念して描かれた双龍。小泉淳作画伯の筆によります。天井を仰ぎ見ながら、その壮大なスケールに息をのみます。
建仁寺の写経部屋。
心を鎮めて自分と向き合うスペースですね。
こちらは木鼻ですね。
建仁寺といえば風神雷神図屏風にばかり目を奪われがちですが、こういった建築物の意匠に目を凝らしてみると、案外面白い発見があるのかもしれません。
◇建仁寺参拝 臨済宗建仁寺派の大本山。開山は栄西禅師!