同志社大学の今出川キャンパスの近くに佇む相国寺。
禅宗文化を今に伝える名刹で、京都五山の一つに数えられる相国寺。
相国寺法堂。
応仁の乱で全ての堂宇を失った相国寺ですが、1605年に豊臣秀頼によって法堂が再建されました。山内最古の建物として境内に息づきます。
相国寺法堂の天井に描かれた鳴き龍。
狩野光信作の鳴き龍は、正式名称を蟠龍図(ばんりゅうず)と言います。
なぜ「鳴き龍」と呼ばれているのか?
絵の下で手を叩くと、音が響き渡るのです。
鳴き龍は平面ではなく、丸い椀状の中に描かれており、丸い円の縁の部分が盛り上がっています。手を叩くことによって、その反響が集まるようなのです。まるで龍が鳴いているように聞こえることから、鳴き龍の呼び名があります。
相国寺境内にある承天閣美術館。
相国寺や末寺の金閣寺、銀閣寺などの宝物を展示します。
国宝や重文を多数所蔵し、常設展や企画展が随時開かれています。
壮大なスケールで描かれた天井画の龍。
相国寺のみならず、京都の有名なお寺には数多く見られる龍の天井画。建仁寺、高台寺、天龍寺等々にも龍の絵が描かれていますよね。
相国寺の拝観料は境内自由、法堂・方丈(特別拝観時)800円。
アクセスは地下鉄烏丸線今出川駅から徒歩5分となっています。