定点ガイドって言葉があります。
旅行パンフレットの中で度々見かける定点ガイドという言葉・・・観光ガイドのことなんでしょうが、どのようなガイドを意味するのでしょうか。
ねねのお寺として知られる高台寺。
奈良の平城宮跡や国営飛鳥歴史公園のパンフレットの中に「定点ガイド」なる用語を発見致しました(笑)
定点カメラや定点観測などの言葉はよく聞きます。
ある一定の場所で作動するカメラなどは、企業のマーケティングに活用されたりもしていますよね。
ある一定の場所でガイドする・・・
おそらくそれが定点ガイドの定義になるものと思われます。
旅行グループの先頭に立って、歩きながら観光名所をガイドするのではなく、グループの行く先々で待ち構えるようにして、担当箇所のみをガイドするガイドさん・・・
秀吉とねねの木像を安置する霊屋。
霊屋の傍らにも定点ガイドとおぼしき観光案内の方がいらっしゃいました。
一定数の観光客が霊屋の前に集まったタイミングで、何度も繰り返しておられるであろうガイドが始まりました。
多数の人出が予想される観光スポットに於いて、定点ガイドはなくてはならない貴重な存在です。
そう言えば、人気を博した興福寺の阿修羅像が展示されている「お堂でみる阿修羅」・・・それと同時に公開されている興福寺北円堂に於いても、同じように定点ガイドの方が活躍なさっていました。
高台寺の境内。
ビジットジャパンキャンペーンなどで観光立国を目指している我が国日本。
英語による外国人観光客向けの定点ガイドがあってもいいですよね。
坂本竜馬の絵馬。
京都霊山護国神社の受付に飾られていました。
日本の夜明けに尽力した坂本竜馬の功績は、京都の地に綿々と語り継がれています。
京都霊山護国神社にある坂本竜馬と中岡慎太郎の墓。
高台にあるお墓からは、京都の市街地を一望することができます。
地元の高知県にある坂本竜馬像も、高い位置から大海原を見下ろしていますよね。
京都市民の皆さんは、坂本竜馬に見守られているような安心感があるのではないでしょうか。
八坂神社前のお店にディスプレイされていた勾玉。
ある意味、商店の店主やそこで働くアルバイトさんは、他ならぬ定点ガイドの役目を担っているのかもしれませんね。
その場その場に一番詳しい人が案内する。
観光ガイドの究極の姿を見るような気も致します。