久志塚。
久志塚の左隣りに建っているのは、日本画家で風俗研究家の吉川観方先生の銅像です。櫛祭りを始めた方ですね。
久志塚の案内板。
久志塚は使い古した櫛やかんざしを納めて供養する塚であり、昭和36年に建てられています。美顔の御利益にあずかれるということで、多くの女性たちが参拝に訪れるそうです。
六道珍皇寺にあった地獄絵図。
因果を結びつけるものは縁だと言います。
悪しき縁を絶ち切る目的で訪れる人の多い”縁切り神社”の安井金比羅宮。悪縁を絶ち切った後は良縁を祈願する縁結びにもご利益があると言われています。切ったり結んだり・・・まさしく髪の毛を連想させるには十分ではないでしょうか。
毎年9月の第4月曜には、久志塚の前で櫛祭りが催されます。
拝殿では舞踊「黒髪」が奉納され、その後各時代の髪型に髪を結い、衣装をまとった時代風俗行列が祇園石段下から花見小路を巡る神事が執り行われます。
この行列に参加する人はカツラを使わず、全て地毛で結い上げて練り歩く習わしです。
人の生活に馴染んだ櫛を供養する・・・人形供養と同じく、物を心から大切にする習慣が感じられ、どこか安堵に似た思いがします。
場所的にも恵まれていますよね(笑)
縁切りの後に美顔祈願。
縁結びを兼ねた美顔祈願も出来てしまう安井金比羅宮、全国からの併願者も多いのではないでしょうか。