本能寺の方丈前に、臥牛石(がぎゅうせき)と呼ばれる石が置かれています。
牛を模した石造物のようですが、あまり知られていない不思議な石です。
本能寺の臥牛石。
加藤清正が寄贈したと伝えられます。
加藤清正公は法華経の信者であったため、清正公から寄進された石であるとの言い伝えがあります。清正公が韓半島から持ち帰ったということで、韓国へ戦で渡った時の土産ではないかと言われています。しかしながら、肝心の真偽のほどは定かではないようです(笑)
南天の向こうに、本能寺の寺紋である結び雁金を描いた提灯が見えます。
戦において、敵陣の存在を知る手掛かりとなった雁の群れ・・・戦いのイメージの強い織田信長にはぴったりの紋ではないでしょうか。
本能寺境内にひっそりと佇む信長公廟。
本能寺の変で没した織田信長。本能寺の寺宝として、信長の身に迫る危険を知らせた三足の蛙はよく知られるところですが、境内に牛が居ることを知る人は少ないのではないでしょうか。
本能寺会館の入口にも、本能寺のシンボル・結び雁金が見られます。
菅原道真を祀る神社には牛が付き物ですが、果たして本能寺の臥牛石は何を意味するのでしょうか?ちょっと面白い発見でした。