京都の市街地に、正面通りという面白い名前の通りがあります。
六条通りと七条通りの間を、東西に伸びている通りが正面通り。
鴨川に架かっている正面橋。
斜めに架けられており、他では見かけないちょっと珍しい橋です。
正面通りは、一体何の正面を意味するのか?
歴史の謎を紐解けば、方広寺大仏殿の正面を通るから「正面通り」と呼ばれています。
正面橋の袂に置かれている釣鐘。
どんな目的で置かれているのか分かりませんが、「南無阿弥陀仏」と書かれている、ちょっぴりミステリアスな雰囲気が漂う釣鐘です。
しかし、何度見てもストレートに飛び込んでくる名前です(笑)
正面橋は位置的に説明致しますと、五條大橋と七条橋の間に架けられています。
正面橋を通る正面通りは、方広寺から正面橋を経て本願寺まで続いています。
方広寺から正面橋に辿り着く手前に、甘春堂という和菓子屋さんがありました。
茶寿器などのユニークな和菓子で知られます。
鴨川の西を、高瀬川が南北に流れています。
その高瀬川にも正面橋が架けられていました。
「志よめんはし」と書かれていますね。ひらがなはやはり、日本人の情緒を刺激します。
眼科外科医療器具歴史博物館。
正面橋から渉成苑へ向かう途中に、歴史ロマンあふれる看板を見つけました。
江戸時代から使われている医療器具が展示されているようですね。
本願寺の流れをくむ渉成苑。
正面通りは渉成苑に突き当たって、一度途切れることになります。
再び正面橋・・・
豊臣秀吉亡き後、秀吉の影響力をなくすために尽力した徳川家康。
そんな中にあって、方広寺から西へ伸びる正面通りは、今もなお秀吉の名残りを感じさせます。
正面通りと川端通りが交差しています。
正面通りの謎は、豊臣秀吉が握っている・・・そう解釈しても間違いはなさそうですね。
◇耳塚と豊臣秀吉 歴史の汚点とも言われている朝鮮出兵!