祇園の八坂神社境内に蛭子社が鎮まります。
通称「祇園のえべっさん」、または「北向蛭子社」とも呼ばれています。
商売繁盛で笹持って来い♪ で知られる恵比寿様。
祇園のえべっさんが八坂神社に祀られるようになったのは平安時代から。ずいぶん昔からこの地に佇んでいらっしゃるんですね。
四条通に面した八坂神社西門を入ってしばらく進むと、程なく右側に祇園の蛭子社が見えてきます。
平安時代からということで、全国のえべっさんのなかでも歴史はかなり古く、珍しく北向きに社を構えていることから、「北向蛭子社」とも呼ばれています。
現在の蛭子社は、正保3年(1646)に建造されたものです。
3間4面、流造、こけら葺きの社殿は国の重要文化財に指定されています。
大阪の今宮戎神社のえべっさんとも縁が深いことで知られます。
八坂神社の氏子が今宮に移り住んだとき、祇園のえべっさんをその地にお祀りしたことに始まるんだそうです。まさしく、今宮戎の出所ということになります。
今宮戎神社からは毎年、祇園祭の折りに幣帛、正月1日には鯛が奉納されます。八坂神社からは1月8日に、今宮戎神社の十日戎に先だっての献茶祭に神水が持参されます。
八坂神社参詣の際は、是非こちらの祇園のえべっさんにお参りしておきましょう。
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